腸脛靭帯炎、シンスプリントⅡ

腸脛靭帯炎

前回の記事では腸脛靭帯炎(ランナー膝)、シンスプリント(過労性脛骨骨膜炎)の概要とセルフケアについてご紹介しました。

本記事ではランナー膝、シンスプリントの詳細と実際に当院で行なっている施術をご紹介していきます。

当院での施術

腸脛靭帯炎(ランナー膝)

腸脛靭帯炎は腸脛靭帯の炎症が収まることで痛みが改善していきます。

しかしそれだけでは再発することが多く根本的な改善が必要となります。

そもそも腸脛靭帯は大殿筋大腿筋膜張筋(図の水色の筋肉)が連結したところから始まり、これらの筋肉の緊張が高まること腸脛靭帯への負担も高まります。



つまり腸脛靭帯だけを施術するだけではなく、殿部や股関節周囲の施術も重要です。

鍼治療の一例としては

  1. 腸脛靭帯炎へ直接刺鍼する。
  2. 腸脛靭帯と連結している大殿筋、大腿筋膜張筋へ刺鍼する。

セルフケアとしては

腸脛靭帯への負荷を軽減させるための中殿筋小殿筋のトレーニングが大切です。

下図は中殿筋の筋トレの写真。

足首は力を入れずに内旋(内側に捻る)してお尻の筋肉(中殿筋)に力点をおいてやるのがコツです。

またO脚などの不良姿勢の方は下半身の外側に負担がかかりやすく、そのため腸脛靭帯膝の外側との摩擦により障害がでやすいので、そのような方には整体によって姿勢を改善し患部の負担軽減を行います。

当院では実際にフルマラソンを走っているスタッフがいるので痛みを出さないためのセルフケアやフォームの相談も行っております。

2 シンスプリント

疼痛の原因となる筋肉(後脛骨筋など)に鍼を行い、電気を流す事で筋肉の緊張を軽減しシンスプリントの症状を改善します。

下図はシンスプリント疼痛部位

脛骨(すねの骨)後内側に指を突っ込み押すと痛い場所です。

シンスプリントの鍼の一例として

その原因となる代表的な後脛骨筋に刺鍼します。

手技としては後脛骨筋のマッサージが有効です。

具体的には脛骨の後内側に指を入れ下腿から後脛骨筋の付着する足底までマッサージをして筋肉の緊張を和らげます。

後脛骨筋は土踏まずのアーチを高めるとても重要な筋肉です。

後脛骨筋の機能が落ちてくると偏平足になりシンスプリントだけでなく足底筋膜炎、外反母趾など様々な症状が現れます。

偏平足については長くなるので別の機会にまとめてみたいと思います。

足のアーチを高めるのは一朝一夕ではできませんが、例えばタオルギャザーというエクササイズや踵を上げ下げするつま先立ち運動などで足の筋肉の機能を改善したり、テーピングによって患部の負担を軽減させる処置を行います。

下図はタオルギャザーの様子。

最初は力が入りずらいと思いますが、やっているうちに、動かしやすくなります。

小指側ほど力が伝わりにくいですが、頑張って小指側も意識してトレーニングをしてみてください。

注意点として長引く下腿の疼痛は疲労骨折等他のけがの可能性もあるため、当院では検査、評価を行い骨折などが疑われる場合には整形外科など他の医療機関をご紹介する場合がございます。

まとめ

腸脛靭帯炎、シンスプリントともに患部の痛みを軽減させるだけでは再発の可能性が高くなってしまいます。

保存療法の期間を終え、痛みが減ってきた段階ではお尻や、足の指の筋肉を鍛えるなど様々な対策が必要となります。

痛みは減ってきたが何をすれば良いのかわからない、走るとまだ痛いなどのお悩みを抱えている方は施術もランニングも経験豊富なスタッフ達がいますのでぜひご相談ください。

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