大森について
大田区大森の隠れた魅力や歴史的スポットを紹介
東京都大田区の北東部に位置する大森は、京浜東北線や環七通りなど非常に交通の便が発達していて、大森駅周辺には大小さまざまな商業施設が形成されています。
そんな大森には昭和の雰囲気を残したイメージや、ものづくりが盛んな印象を持っている人もいるのではないでしょうか?
こちらでは、大森の隠れた魅力や歴史的スポットについて分かりやすく紹介していきます。
大森駅プラットフォーム
大田区大森ってどんな街?
大森は東京都大田区の中心として利便性に優れ、京浜東北線で品川まで約6分、東京まで約15分、横浜までは約20分で行くことが可能です。大森駅周辺は大型ショッピングセンター・スーパー・飲食店などが充実しています。また駅東口の「大森銀座商店街」は、昔ながらの個性的なお店が多く、ブラブラ散歩していると懐かしい時代にタイムスリップしたような気になります。治安も安定していて駅の西側にはベッドタウンとして有名な山王地区(当院 もこちらにあります)が広がっています。
大田区として子育て支援への取り組みにも力を入れています。産後6ヶ月以内の方を対象とした家事・育児サポートや、保育サービスを利用できない2歳児までを育児中の世帯を対象としたサポートなど各種支援サービスが大変充実しています。子育てしやすいエリアとして地域周辺には公園が多いことも特徴です。身近に遊べる児童公園や、家族でゆっくり過ごせる大型の公園など安心して利用できる施設が揃っています。
古くから海苔の街としても有名で、餅の旨みと青海苔の芳しい香りを味わえる大森の名物和菓子は大田区のお土産100選に選ばれています。また八景坂や大森貝塚など地域の歴史を物語る名所や旧跡も数多く残っています。全体としては良いものを残しながら発展してきた街として、子育て世代やファミリー層にはとても住みやすいエリアと言えるでしょう。
大田区大森の歴史
大森はとても歴史のある街です。1877年にアメリカの動物学者によって大森貝塚 が発見されました。それにより約3000年ほど昔(縄文時代後期)から人々の暮らしがあったことが分かります。その海岸線地域では庶民的な暮らしの中で海苔の養殖が発展する一方、山王地域には、政治家や芸術家などが集まり文化の歴史が刻まれてきました。
明治に入ると鉄道開発によって1877年大森駅が開通し、同年には貝塚が発見されています。このことから交通網の発達が文化の発展に大きく影響したことが分かります。1887年以降大森海岸は海水浴場として有名になり、別荘地として栄えていきました。その後あらゆる娯楽施設や温泉宿などが設置され、保養地や観光地としても発展していきます。大正には望翠楼ホテルが建てられたことにより、さまざまな文化人が集うコミュニティが形成され、大森の更なる文化的発展に繋がりました。
昭和に入り戦争が始まると羽田に東京飛行場が開港され、大田区では戦闘機を飛ばすために軍需工場が増えていきました。この時に培われてきた技術が、のちの大田工業地帯の発展に大きく影響しています。1960年代以降は東京湾埋め立てにより工業の街として栄える一方、かつて海苔の養殖発祥地として盛んだった海苔産業は大半が姿を消しました。しかし海苔は加工品などに形を変えながら、大森の歴史を語る上でのシンボルとして今も残っています。
大森のオススメ歴史的スポット4選
鈴ヶ森刑場跡
大森駅北口から徒歩約12分の場所にあります。1651年に開設された刑場で、八百屋お七・平井権八・天一坊をはじめ、10万人を越える罪人が処刑されたと言われています。江戸の入り口に当たる場所に設けられ、小塚原刑場・板橋刑場と並び江戸の三大刑場の1つとして有名です。1871年に閉鎖され、現在は大経寺で管理しています。
大森駅山王口から徒歩約5分の場所にあります。日本の考古学発祥となった貴重な貝塚で、アメリカの動物学者だったエドワード・シルベスター・モース博士によって1877年に発見されました。研究のために来日したモース博士が、横浜から新橋に向かう汽車の窓から貝層を発見したと言われています。なお現在大森駅のホームには「日本考古学発祥の地」の石碑も建っています。
大森射的場跡(日本帝国小銃射的協会跡)
大森駅西口から徒歩約10分の場所にあります。日本ライフル射撃協会 によりますと、その前身である日本帝国小銃射的協会が1888年に皇宮地附属地より山王に移転し、明治天皇の行幸として利用された射的場です。主に軍関係者や上流階級のスポーツとして1937年頃まで使われていたと言われています。
大森駅西口から徒歩約10分の場所にあります。1832年に富士講中興の祖といわれる食行身禄の没後100年を記念した石碑です。正面下には富士山が描かれ、碑の中央には富士山を尊称する「仙元大菩薩」と刻まれています。
庶民的な暮らしと上流文化が共存する街
東京都大田区大森は海岸線地域から発展してきた産業や庶民的な暮らしと、山王地域で育まれてきたさまざまな上流文化が混ざり合った独特な背景を持つ街です。現在もその影響は大森駅を中心として広がる街の至る所に残っています。時にはふらっと歩きながら、その歴史に思いを馳せてみるのも大森の楽しみ方なのかもしれません。
整骨院・整体院の違い
この業界の人たちにとっては整骨院と整体院の違いというのは誰でも分かる簡単なことですが、一般の人たちにとってはその違いが分かりにくいのが実情でしょう。
整体院という名称以外にもカイロプラクティック、もみほぐし、リラクゼーションなど様々な名称が見受けられるので余計に難しく感じることでしょう。
それでは整骨院(接骨院)の違いについてご説明します。
整骨院・接骨院・整体院とは?
【名称】
整骨院、接骨院、ほねつぎは名称が異なるだけで柔道整復師という国家資格を持った者が開設できる施術所の名称で全く同じものです。
したがって整骨院、接骨院、ほねつぎという名称を使っている場合は厚生労働大臣が認可する柔道整復師という国家資格を有する者が開設している施術所ということになります。
言い換えるとこの国家資格がないと整骨院、接骨院、ほねつぎ(以下、整骨院という)の名称は使えません。
【資格】
整骨院は柔道整復師を養成するため専門学校(3年制)または大学(4年制)を卒業し柔道整復師の国家試験に合格し厚生労働大臣の認可を受けた者が保健所に登録し開院できる施術所です。
いっぽう整体院、カイロプラクティックなど(以下、整体院という)は民間のライセンスで国家資格ではありません。
【健康保険適用】
整骨院では骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷(肉離れ)について健康保険が使えます。
骨折、脱臼は応急措置として認められていますが、その後の施術(後療)は医師の同意が必要です。
当院では整形外科、神経内科の先生にレントゲンやMRIの診断など連携をとらせていただいております。
整体院は健康保険を使えません。
自費診療となるので料金設定は様々です。
整体院は整骨院のように保険適用の料金に縛られることなく自由に料金を設定できます。
【交通事故(ムチ打ちなど)】
整骨院は自賠責保険を使って交通事故の施術をすることが認められています。
患者様の施術費用は0円で費用負担は整骨院と保険会社で行います。
整体院は交通事故の施術は認められていません。
【労災保険】
整骨院は仕事中や通勤途中の負傷について労災保険を使って施術が認められています。
患者様の費用負担はありません。
整体院は労災保険の施術は認められていません。
【新型コロナウイルス感染症対策における休業要請施設】
国家資格を有する柔道整復師、鍼師、灸師、マッサージ師が開設する施術所は「医療施設」として休業要請対象施設にはなりませんでした。
したがって整骨院は医院、病院、薬局などと同等に日々の生活に必要な施設として国から「医療施設」として認められたことになります。
柔道整復師、鍼師、灸師、マッサージ師が開設していない整体院は休業要請施設です。
【整体院について】
整体院は骨格矯正、もみほぐし、リラクゼーションなどメインにするスタイルは様々です。
料金については自費となるので整骨院より高めの設定が多いですが、料金に見合う結果が得られればよいので、目的に合った整体院を見つけてください。
【よい院の見つけ方】
とは言え自分に合う院を見つけるのは簡単ではありません。
これは整骨院も整体院も同じです。
一番信頼できるのは知り合いからの口コミです。
ちなみに当院は患者様からのご紹介で来院されるケースが多いのが自慢です。
ネットやSNSの口コミ投稿は院が高評価の投稿をすると見返りがある設定で投稿数や高評価を増やすパターンもあるので評価を鵜吞みにしない方が賢明です。
【骨格矯正】
整体院は骨格矯正をメインにするところも多いかと思います。
この点は整体院に分があります。
当院でも関節をボコボキして骨格矯正してと言われる方もまれにいらっしゃいます。
当院は手技や鍼(はり)で筋肉、筋膜にアプローチを結果としてバランスを調整するスタイルなので、そういう場合は丁重にお断りして整体院をおススメしています。
【整骨院と整体院の重複する部分】
整骨院は保険診療がメインとなりますが、保険請求の煩雑さや保険取り扱いの厳しさなどから保険外の自費診療に切り替える院も年々増加しています。
整骨院でも自費診療となれば、骨格矯正、リラクゼーション、もみほぐしなど整体院と重複するケースもでてきます。
これが整骨院と整体院の違いを難解なものにしていると思われます。
自費診療であれば保険の取り扱いに縛られることはないので骨格矯正もリラクゼーション系も可能です。
なので、ぎっくり腰は整骨院とか骨盤矯正は整体院とか一概には言うのは正しくないのです。
整骨院でぎっくり腰を得意にする院もあれば苦手な院もあるのが事実です。
それは整体院でも同じようなことが言えます。
要は整骨院、整体院というくくりではなくその院自体によってアプローチの仕方も結果も様々ということです。
まとめ
接骨院・整骨院は東洋医学に基づいた知識がある柔道整復師資格を持ったスタッフが施術を行います。それに対して
柔道の創設者である嘉納治五郎先生が講道館を創設したときに指針としたお言葉のひとつに「自他共栄」があります。
互いに敬い助け合ってみんなでよい世の中を作っていきましょうという意味合いです。
整骨院であれ整体院であれ患者様のお役に立てるよう高い志をもってともに頑張っていきたいものです。
医院がそれぞれ違うように整骨院も整体院も内容はそれぞれ違うものです。
自分に合う院を見つけるのはいばらの道かもしれませんが、信頼できる院に巡り合うことを祈るばかりです。
田中聡