五十肩(肩関節周囲炎)Ⅰ

五十肩

五十肩(肩関節周囲炎)とは

五十肩は、腕が上がらない、背中に手が回らない、寝ている時にも痛いなど様々な症状が見られます。

五十肩は40代~60代に多く、加齢による退行性変性を基盤として発症するといわれていますが、明確な原因は分かっていません。

五十肩は『放っておいても治る』とも言われています。

実際に五十肩は施術せずに治る場合もあります。

ですが、多くの場合は半年から数年にわたり可動域制限痛みにより日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。

なので、できるだけ早期に快復できるよう患者様の症状にあった最適なアプローチが重要となってきます。

五十肩の症状

・肩の痛み(炎症期には安静時痛、夜間痛があることも)

・肩の可動域制限(他者が介助して手を上げようとしても上がらない)

五十肩のご家庭での対処法

五十肩は患者様の症状によって対処法が異なります。

急性期(炎症期)

安静時痛夜間痛が起きると日常生活に支障をきたします。

寝返りで肩に痛みが走り睡眠を妨げる場合も少なくありません。

ご家庭での対処法としては安静が第一です(当院では痛みの出ない範囲でアプローチします)

寝るときは、側臥位では痛い方の肩を上にしたり、仰向けではタオルなどを使用し肩に負担の少ない姿勢を取ることが重要です。

凍結期(拘縮期)

急性期に比べ痛みは軽減されますが、肩周りの筋肉や関節包などの組織が硬くなってしまい、可動域の制限が大きくなります。

ご家庭での対処法としては、自動運動ストレッチを行っていただき筋肉、関節包、滑液包、腱などの拘縮を和らげていくようご指導いたします。

回復期(痛みや可動域制限が減少する時期)

この時期になると痛み可動域制限軽減されていきます。

ご家庭では積極的自動運動ストレッチを行い、可動域を取り戻す必要があります。

必要に応じて姿勢などの改善もご指導していきます。

*期間についてはおおよその目安で個人差があります

まとめ

五十肩痛み可動域の制限を伴うことから日常生活の質(QOL)低下させてしまいます。

夜間にも痛みが出る場合には睡眠が妨げられ、精神的にも疲弊してしまいます。

当院では患者様の症状を見極め、

・可動域改善手技

・筋肉のもみほぐし

・鍼灸

・整体

・ストレッチ

・電気療法

などから最適なアプローチを行い、筋、腱、靱帯、関節包、滑液包などの拘縮を緩和し、肩の痛み可動域改善していきます。

*次の記事では当院で実際に行なっている施術法をご紹介します。

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