はじめに
前回の記事(腰痛Ⅰ)では腰痛についての概要、一般的な対処法とそれだけでは再発の可能性が高いことをお伝えしました。
本記事では当院で実際に行なっている施術や家庭で簡単に行えるストレッチをお伝えしますのでぜひ参考にしてください。
筋筋膜性腰痛の原因になりやすい筋肉
・多裂筋
多裂筋は腰の深い所にあり、背骨の安定に関わっています。デスクワークの方や同じ姿勢で長時間いることが多い方などは、この多裂筋が疲労し痛みを引き起こすことがあります。
また多裂筋が機能しなくなると、他の筋肉(大腰筋など)への負荷が増し、さらに腰痛がひどくなるという負のループが起きることもあります。
・最長筋、腸肋筋
脊柱起立筋とも言われかなり大きな筋肉で、骨盤から頭まで背中全体を覆っています。
この筋肉は寝ている時以外は働いているとされ、疲労が起きやすく、固くなることで痛みが生じたり、背骨への圧迫ストレスとなることもあるので、早めのケアが重要です。
・腰方形筋
骨盤から肋骨、腰椎横突起についている筋肉で、腰痛のジョーカーとも言われています。
腰が丸くなるような姿勢で長時間いることや姿勢が片側に傾いているときなど負担が増して痛みが生じます。
この筋肉には腰からお尻にかけて存在する神経(上殿皮神経)が貫通しており、腰だけではなくお尻の痛みが出る場合もあります。
当院の腰痛治療
当院では上記にあるような筋肉を中心に手技、鍼灸、整体、ストレッチなどでアプローチすることで筋肉を緩め、痛みを緩和させていきます。
筋筋膜性腰痛症の鍼でのアプローチとしては、腰痛を引き起こしている筋肉に鍼を刺し、その鍼にパルス通電療法を行います。
直接筋肉を刺激するので、高い効果が期待できます。
鍼パルス通電療法の1例
自宅でできるストレッチの1例
座位(多裂筋、脊柱起立筋のストレッチ)
背臥位(多裂筋、脊柱起立筋のストレッチ)
背臥位(脊柱起立筋のストレッチ)
立位(左腰方形筋のストレッチ)
まとめ
そのほかにも腰痛には股関節の筋肉やお腹側の筋肉など様々な筋肉が関係しており、当院では自宅でも簡単にできるストレッチやセルフマッサージなどをお伝えし、手技、鍼灸などを用いて腰痛を改善したり、整体によって腰痛になりにくい体づくりをサポートさせていただきます。