五十肩Ⅱ(当院の施術法)

五十肩の鍼

この記事を読む前に五十肩Ⅰをご覧ください。

五十肩Ⅰの記事に書きましたが、五十肩は病期によって施術の方針や内容が異なります。

*期間はあくまでおおよその目安です

本記事では病期ごとに当院で実際に行なっている施術をご紹介します。

急性期(炎症期)の施術

五十肩の急性期には痛みが出ている部位に強刺激もみほぐしをしたり、痛みを伴う運動療法ストレッチなどは基本的には行いません

急性期治療の基本方針としては『患部に負担をかけない』ことが大切となるため、当院では痛みの出ている肩関節部を直接刺激するのでなく、肩関節周囲の硬くこわばった筋肉をほぐすことから始めます。

特に五十肩改善のキーになる肩甲骨にスポットを当て、いわゆる肩甲骨剥がしや肩甲骨周りの筋肉のこわばりをほぐすことによって肩甲骨の動きを改善し、痛みのでている部位の負担を減らし、痛みを軽減させていきます。

症状によっては電気療法なども行う場合があります。

その結果、炎症期であっても痛みの軽減関節可動域を当初より改善することが可能になります。

また、肩の痛みによって引き起こされる姿勢不良によって肩関節への血液循環も悪化するため、首や腰など肩以外の施術や姿勢指導を行うことで急性期の痛みの軽減を図ります。

凍結期の施術

凍結期では急性期に引き続き肩の周囲の柔軟性改善を行い、痛みのある部位の負担軽減を行なっていきます。

それに加え、硬くなってしまった筋肉などの柔軟性を取り戻すために、や肩のストレッチを行なっていきます。

特に下の画像のような筋肉が硬くなることによって可動域の制限や疼痛が出現する為、

・トリガーポイントマッサージ(効果的に筋肉を刺激する施術)

・鍼灸

・関節可動域改善手技

・電気療法

などを行い、硬くなった組織の柔軟性を改善していきます。

当院では20年以上の施術実績と定期的に行われている勉強会や技術練習で培ったノウハウで、施術前より明確な効果を実感していただける施術を心がけています。

回復期の施術

凍結期同様硬くこわばった筋肉靱帯などに対して

・関節可動域改善手技

・鍼灸

・トリガーポイントマッサージ(可動域制限の引き金になっている筋肉にアプローチ)

・電気療法

・ストレッチ

などによって柔軟性改善していきます。

さらに五十肩が改善したあとは、反対の肩が五十肩にならないよう、肩のセルフストレッチ自動運動姿勢改善などを行うことによって再発を予防します。

当院の整体では痛みの出ている場所以外も施術していく場合がございます。

当院はスタッフ全員が勉強会で情報共有を行なっているため、様々な施術方法をご提供することができます。

まとめ

五十肩は放っておいたり、単なるマッサージをするだけで早期に改善するものではありません。

それどころか悪化してしまうおそれもあります。

ここに記載している施術内容の他にも

・自宅でのセルフケア指導

・正しい姿勢を保つためのアドバイス

などでも予防や症状改善に導き、皆様の健康サポートさせていただきます。

当院は全スタッフが国家資格を取得しており、患者様一人ひとりに最適なサポートをいたしますので、ぜひご相談お待ちしております。

関連記事

  1. 梨状筋症候群

    坐骨神経痛Ⅰ(梨状筋症候群その②)

  2. 【肩関節脱臼】

  3. 梨状筋症候群

    坐骨神経痛Ⅰ(梨状筋症候群その①)

  4. 腰痛Ⅱ

    腰痛Ⅱ(当院での施術例)

  5. 肩こり

    肩こり

  6. 五十肩

    五十肩(肩関節周囲炎)Ⅰ